中上貴晶、14番グリッドから目標のトップ10フィニッシュを果たす。

第14戦アラゴンGPは、9月22日、22台が出場して決勝レースを行い、予選13番手の中上貴晶は10位でチェッカーを受けました。今大会は、初日からセッティングに苦しみました。そのため目標はトップ10フィニッシュでしたが、その目標を達成しました。   13番グリッドから好スタートを切った中上は、オープニングラップ11番手とポジションを上げました。しかし、2周目にミゲル・オリベイラ(ドゥカティ)とホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)に抜かれ13番手へと後退します。4周目にはロレンソをかわしましたがアレックス・リンス(スズキ)に抜かれてポジションは変わらず。5周目以降は、ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、オリベイラ(ドゥカティ)、アンドレア・イアンノーネ(アプリリア)、リンス(スズキ)の9位争いを視野に単独走行となりました。   中盤には、リンスが9番手争いを抜け出し、ペトルッチ(ドゥカティ)、イアンノーネ(アプリリア)、オリベイラ(ドゥカティ)が10位争いのグループを形成します。終盤に掛けて中上は、10番手争いのグループとの差を縮め、21周目にオリベイラ(ドゥカティ)とイアンノーネ(アプリリア)をパス、22周目にペトルッチを抜き10番手に浮上すると、そのままポジションをキープして23周のレースでチェッカーを受けました。 今大会は、リアのグリップに苦しみました。土曜日、日曜日と朝方に降った雨の影響で、思うようにセッティングを進めることができませんでしたが、遠征シリーズを前にヨーロッパラウンドの戦いをトップ10フィニッシュで締めくくりました。   次戦タイGPから、日本GP、オーストラリアGP、マレーシアGPと遠征が続きます。目標は、イタリアGPの5位をしのぐベストリザルト。念願の初表彰台獲得に向けて全力を尽くします。 中上貴晶(10位) 「なんとかトップ10フィニッシュという目標を達成することができましたが、想定していた1分49秒台の走りができず、課題を残すレースとなりました。今日はフロントにミディアム、リアにソフトをチョイスしました。タイヤ選択はよかったと思いますが、グリップの改善という点では大きなステップを刻めませんでした。次のタイGPは、路面も気候もガラリと変わるので、しっかり準備しなければなりません。今日は朝のウォームアップがウエットとなり、セッティングの変更を確認できなかったことが決勝に影響しました。いくつも課題を残すレースとなりました。しかし、イギリス、サンマリノと転倒ノーポイントに終わっていたので、その点では、次につながるレースができたと思います。日本GPに弾みをつけるという意味でも、次のタイGPでは、今季ベストを目指し、いいレースをしたいです」