中上はバレンシアテストを8番手で締めくくる

バレンシアテスト二日目の水曜日、LCR Honda IDEMITSUと中上貴晶は上々の手応えを掴んでスケジュールを終了しました。現在負傷治療中のチームメイト、カル・クラッチローがシーズン中に使用していた2018年型RC213Vで今回のテストに参加した中上は、着実にメニューを消化しながら大きく前進を果たしました。テストを終えた中上は、ホンダ勢全体で見るとチャンピオンのマルク・マルケス選手に次ぐ2番手につけました。

 

今日の中上は、テストに参加した全選手のなかでも最多周回となる70ラップを走り、総合8番手。最速タイムを記録した選手と比較しても、僅か0.5秒差という充実した内容でした。

 

この後、中上とLCR Honda IDEMITSUはスペイン南部のヘレスサーキットへ移動し、2018年の最終日程となる二日間のテストに参加。その後、12月からはテスト禁止の冬休み期間となります。

「今日は、すごく充実した手応えの前進をできました。アウティングのたびに、バイクのフィーリングがよくなっていきました。ラップタイムも、最速の選手からコンマ数秒という僅差でうまくまとめることができました。本当にポテンシャルの高いバイクで、今は一歩ずつしっかりとセットアップを積み上げているところです。チームと新しいチーフメカニックのジャコモ(・グイドッティ)の手際よい仕事のおかげで、順位面でもいいポジションで締めくくることができました。

 

今日は車体のセットアップに専念し、新しい方の車体と昨日乗っていた車体を乗り比べて、それぞれの違いを見極めました。今日の走行で皆が試したミシュランの新しいリアタイヤについても、いいフィーリングで走ることができました。全体として非常に収穫の多いテストになりました。次のテスト地、ヘレスでもこの調子でさらに前進していきます」