中上貴晶 大接戦の中で7番手スタート。
第6戦イタリアGPは、5月28日、22台が出場してフリー走行を行い、中上貴晶はFP1で11番手、FP2で1.198秒タイムを短縮し7番手へとポジションを上げました。終日、青空が広がり、気温も25℃と絶好のコンディションとなったムジェロ。トップタイムをマークしたフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)から1秒差に16台が入る大接戦の中で、中上はトップから0.446秒差でした。
この日は、FP1のセッション後半にトラブルが出て思うように周回数を稼ぐことができませんでしたが、FP2では19ラップを刻み、セッションの最後に1分46秒593をマークしました。2年前の大会では1分46秒398をマークしています。自己ベスト更新は2日目以降に持ち越されましたが、好調なスタートとなりました。
開幕2連戦となったカタールではマシンのセットアップが決まらず苦戦しましたが、ヨーロッパラウンドに入ってからはすべてトップ10フィニッシュを果たしています。ポルトガルGPでは、転倒の影響で最後尾グリッドからスタートしましたがすばらしい追い上げを見せて10位。スペインGPでは初表彰台獲得まであと一歩の4位。4年ぶりに“フラッグ・トゥ・フラッグ”になった前戦フランスGPでは表彰台争いに加わり、最後は7番手へとポジションを落としましたが、勢いある走りを今大会もキープしています。
「ムジェロは得意なサーキットの一つ」と自信を見せる中上。一昨年の大会では10番グリッドからトップグループに加わり5位でフィニッシュ。その時点でのベストリザルトを更新しました。以来、中上は初表彰台獲得まであと一歩の4位を何度も経験しています。今大会こそ、念願の初表彰台、初優勝に挑みます。