TAKA UNHARMED AFTER HORROR CRASH AT ASSEN中上貴晶、他者の転倒の巻き添えとなり、今季2回目の転倒リタイア
第8戦オランダGPは、6月30日、TTサーキット・アッセンで21台が出場して決勝レースを行われ、予選8番手から決勝に挑んだ中上貴晶は、5周目の8コーナーで他者の転倒に巻き込まれ、リタイアとなりました。
今年のオランダGPは、レースウイークを通じて好天に恵まれました。決勝日も、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、フリー走行、予選とセットアップを進めた中上は、今季ベストリザルトを目標にグリッドに着きました。
そして、オープニングラップ8番手とまずまずのスタートを切った中上は、チームメートのカル・クラッチロー、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)らと8番手争いの集団を形成しました。2周目にはモルビデリに先行を許し9番手へポジションを落とします。しかし、3周目にはトップを走るアレックス・リンス(スズキ)が転倒したことで再び8番手に浮上しました。
その後、大混戦の中で、チームメートのクラッチローとミラー(ドゥカティ)に先行され、さらにロッシ(ヤマハ)にも抜かれ10番手へとポジションを落としました。しかし、ロッシをすかさず抜き返し、クラッチローらと接近戦を繰り広げましたが、5周目の8コーナーで中上のインを差そうとしたロッシが転倒し、中上を巻き添えにする形で、ともに転倒リタイアとなりました。
転倒した中上は、グラベルで激しく転がり、全身を強く打ったことから医務室へと運ばれました。右足首を痛めましたが、レントゲン検査では骨折などはなく、中上もスタッフもほっと胸をなで下ろしました。
中上は、いったん、ヨーロッパの本拠地としているバルセロナに戻り、中4日で開催される次戦ドイツGPに向けて、左足首の治療など、体調を整えることに全力を尽くします。
今大会、ノーポイントに終わったことで総合8位から11位へとランクを落としましたが、次戦は、その巻き返しに挑みます。
中上貴晶(リタイア)
「今日はスタートもよく、オープニングラップもグリッド通りの8番手で通過しました。ペース的にはそれほど速くはなく、チームメートのカル、ジャック・ミラー、バレンティーノ・ロッシらとバトルになりました。5周目にバレに抜かれ、すぐに抜き返したのですが、8コーナーのブレーキングで、イン側に青いマシンが見えたと思った瞬間、足下をすくわれるように転倒しました。8コーナーはスピードも高く、グラベルでかなり転がったので全身が痛く、しばらく動けませんでした。医務室に運ばれ、検査した結果、骨折はないとのことで、まずはひと安心です。ただ、左足首が痛いので、連戦となるドイツGPに向けてしっかり治療をしてザクセンリンクに挑みたいです。残念な結果に終わり、悔しいレースとなりました。この悔しさを連戦となるドイツGPにぶつけたいです」