不安定なコンディションとなったフリー走行。中上貴晶が10番手とまずまずのスタートを切る。

 

第5戦フランスGPは14日、22台が出場してフリー走行を行い、中上貴晶は10番手で初日を終えました。ウエットコンディションで始まったFP1は断続的に雨が降り、気温11℃、路面温度9度という厳しいコンディションでした。ドライコンディションとなったFP2は気温が15度まで上がりましたが、路面温度は14度と低く滑りやすい状態。そのため転倒者が多く、タイムを更新するタイミングが難しいセッションとなりました。

前戦スペインGPで初表彰台獲得まで0.6秒差に迫った中上は、FP1は前後ソフトコンパウンドのレインタイヤで走行。セッション終盤に路面が乾いてきたことから前後ソフトのスリックタイヤでコースインしますが、まだ路面コンディションが悪いため、再びレインタイヤに戻します。ここでセッションベストをマークして15番手につけました。ドライになったFP2は前後ソフトのスリックタイヤで徐々にペースを上げますが、イエローフラッグでタイムを更新するチャンスを逃し、10番手で初日を終えました。

過去フランスGPでは、125cc時代の2009年にベストリザルトとなる5位でフィニッシュ。Moto2時代の13年にはル・マンで初PPを獲得。MotoGPクラスでは、2年目のシーズンとなった19年にベストグリッドとなる7番手を獲得するなど、この大会をきっかけにステップアップを果たしてきました。

2日目も不安定な天候となりそうですが、ダイレクトでQ2進出を果たせるトップ10をキープし、予選では今季初のフロントローを狙います。