中上がルーキー勢最上位でゴールしポイント獲得

オーストリアGPの決勝レースでLCR Honda IDEMITSUの中上貴晶は15位でゴール。フランスGP以来となるチャンピオンシップポイントの獲得に成功しました。今回の会場レッドブルリンクをMotoGPで走行するのはルーキーの中上にとって初めての経験で、ウィークの貴重なセッションが二回、雨によって流されてしまいましたが、そんな厳しい状況下でも最大限の結果を目指して戦いぬきました。

 

土曜の予選を終えた中上は、21番グリッドからのスタートという不利な戦いを強いられましたが、スタートを成功させて長く厳しい決勝レースをうまく進めていきました。レースは終盤まで単独走行でしたが、最終ラップにはアレイシ・エスパルガロ選手をオーバーテイクし、新人勢の最上位でチェッカーフラッグを受けました。

「今日は暖かいコンディションの1日で、午前のウォームアップでは新しいセットアップを試し、予選から確実に前進している手応えを掴めました。決勝レースは、スタートを決めて1コーナーもいい位置取りで入って行けたのですが、4コーナーは前が詰まっている状況でした。うまくそこを切り抜けてからは、最後まで28周をきっちりミスなく走ることに集中しました。ヴィニャーレス選手が前にいたので、ついていくように努力したのですが、10周ほどすると彼と離れてしまいました。その後は単独走行になりましたが、安定したラップタイムで走ることができました。

 

全力で最後まで走り、最終ラップではエスパルガロ選手をオーバーテイクしてポイントを獲得することもできました。たった1ポイントとはいえ、貴重な点数獲得です。ここ数戦は厳しいレースが続きましたが、僕を支え続けてくれたLCR Honda IDEMITSUのチームの皆に感謝をしています。おかげで、自分本来の走りを少しずつ取り戻せるようになってきました。今週はミザノでテストを予定しています。今後の戦いに向けて、充実した内容のテストにしたいです」