2戦連続でシングルフィニッシュ達成。今季ベストの7位でチェッカーを受ける

第2戦アルゼンチンGPは、3月31日、アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで22台が出場して決勝レースを行い、予選9番手から好スタートを切った中上貴晶が、今季ベストの7位でフィニッシュしました。

 

一周4.806kmのコースを25周で戦う決勝レースは、午後3時にスタートが切られました。最高気温は前日と同じ27℃でしたが、湿度が75%と高く、蒸し暑いコンディションとなり、選手には厳しい条件となりました。その中で中上は、フロントにハード、リアにソフトコンパウンドを選択、序盤からペースを上げていく作戦としました。

 

作戦通り、好スタートを切った中上は、オープニングラップ9番手につけます。その後、チームメートで先行するカル・クラッチローがジャンプスタートのペナルティーを科せられライドスルーとなったことから、8番手へとポジションを上げました。しかし、この日はリアタイヤのグリップに苦しみ、思うようにペースを上げられません。そのため、追い上げてきたA・リンス(スズキ)に先行を許しますが、その後もリンスを追走、表彰台争いのグループに加わる熱走を見せました。そして終盤、前を走るM・ビニャーレス(ヤマハ)とF・モルビデリ(ヤマハ)が接触して転倒したため、7位にポジションを上げてチェッカーを受けました。

 

優勝したマルク・マルケスは、2位以下に10秒以上のリードを築く圧勝でしたが、中上は2位でフィニッシュのV・ロッシ(ヤマハ)、3位のA・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)を常に視野に入れての7位フィニッシュ。終盤まで、2秒差で追撃したことに大きな自信を得ることになりました。

 

予選ではカタールGPと同じ9番手を獲得し、2戦連続ベストグリッドから決勝に挑みました。テルマス・デ・リオ・オンドは、セッションをこなす毎に路面のグリップが上がっていくため、タイヤの選択が難しいレースとなります。今年は雲の多い3日間となりましたが、3日連続でドライコンディションになりました。中上は、フロントはハードと決めていましたが、リアはソフトかミディアムかで悩んでいました。しかし、Hondaワークスのマルケスとロレンソがフロントにハード、リアにソフトを選択したことからワークスチームと同じ条件で決勝に挑むことを決断、それが結果的にベストリザルトにつながりました。

 

好調だったウインターテストの走りをカタール、アルゼンチンと2戦連続で再現することに成功した中上。次戦アメリカズGPが開催されるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は中上が「好きなコース」の一つ。カタールGP、アルゼンチンGPと調子を上げている中上のさらなる飛躍が期待されます。

 

中上貴晶(7位)

「7位でゴールできてすごくうれしいです。今日は週末と違うフィーリングで、グリップにすごく苦戦しました。それは僕だけではなかったと思いますが、そういう状況の中で、2位争い、表彰台争いが常に見える位置で戦うことができました。カタールGPと比べても、はるかにいいレースだったと思います。今大会はタイヤの選択が難しいレースでした。昨日の時点では、リアはミディアムがいいかなと感じていましたが、決勝前にワークスチームのマルクとホルヘの2人がソフトで行くということがわかり、自分もそれにならいました。グリッドについたときに日差しが強くなりました。リアに選択したソフトは、フリー走行では20周くらいまで走っていましたが、そこから先は未知の世界だったので、どうなるのだろうと思いました。しかし、結果的にタイヤチョイスはよかったと思います。今日もしっかり走りきって7位でフィニッシュしました。大きな自信になりました。次のアメリカではさらに上位を目指します」